「きれいな英語の発音を身に付けるのにフォニックスが有効」と聞いたことはありませんか？
何とかしなくては..と思い、フォニックスを使って発音トレーニングをしてみることに。
「フォニックスにはルールや例外が多くあり難しい」と聞いたことがありましたが、気にせずやってみました。
発音を良くすることが目的なのでルールを覚える必要はないかなと。
結果的に自分の苦手な音や自己流でわかっていなかった音が明らかになったので、さらっとでも試してみる価値あり！と思います。
この記事には、フォニックスで英語の発音が良くなる理由、フォニックスを使った発音練習とポイント、フォニックスが学べるサイトや参考書についてまとめています。
フォニックスで英語の発音が良くなる理由
フォニックスとは？
英語圏の子どもたちが正しく読み書きできるよう使われてきた学習法です。
スペリングと音との関係性を学ぶフォニックスですが、ここでいう「音」とはアルファベット読みのことではありません。
つづりと音の関係性を学べば、初めて見た単語を読んだり、初めて聞いた単語を書いたりするのに役立つということですね。
フォニックスは大人が正しい発音を身に着けるのに役立つ
フォニックスは英語圏の子どもたちの読み書きのために開発された指導法ですが、非英語圏の大人の英語学習に非常に効果があることから注目を集めています。
その効果というのが、「発音を良くすること」！
本来、フォニックスは子供向けの読み書き学習なのですが、大人の私たちがフォニックスを学ぶ最大のメリットは何かというと、ずばり”発音矯正”です。
フォニックスで音を一つずつ学ぶと、下記ようなことを意識することができます。
- 発音するとき唇や歯、舌はどうなっているか？
- 息の吐き方は？
- 日本語の音との違い
耳で聞くだけで今まで発音したことのない音を出すなんて、私たち大人にとっては至難の業ですよね。
音の出し方を頭で理解することが発音上達の近道だそう。
フォニックスで学ぶ音をサクッと見てみる
それでは早速フォニックスで学ぶ音がどんなものか、簡単に見てみましょう。
出典；TheSchoolRun.com.”Phonics teaching step-by-step“
アルファベット読みだとA(エー)B(ビー)C(シー)ですが、フォニックス読みだとA→(ア)B→(ブ)C→(クッ)となります。
例えば、「er」や「ar」などは多くの日本人が苦手な音。
音の出し方を理解して練習すれば、それだけでもかなり差が付くはず！
「サイレントE」：語尾が【母音・子音・e】のとき、
- 母音はアルファベット読み
- eは発音しない
※ただし、発音練習が目的なので、細かいことは気にしなくて大丈夫！
ルールを覚える必要はありません。
それでは、実際にフォニックスを使った発音練習を体験してみましょう。
フォニックスを使った発音練習をしてみる！
音を学ぶって実際どんな風に？どうやって発音練習するの？
ここでは、フォニックスを使った学習法・学ぶ音の一例を簡単にご紹介します。
発音練習①ｓの発音
比較的簡単でよく使うsの音から。
- 唇は？リラックスして軽く開ける
- 舌は？上の歯の後ろ。ギリギリつかない位置でリラックス
- 声帯は？震えない(無声音)
- 息は？歯の方へ柔らかく送り込む
口を少しだけ開けて口と舌はリラックス。
舌先は上の歯の後ろ。ギリギリつかないくらいに近づけます。
歯の方へ柔らかく空気を送り込みましょう。
優しく長めに空気を送り込んで「ssssssss...」と練習します。
お腹を使って息を吐くトレーニングにもなります。
発音練習②ｚの発音
sの次はzの発音練習。
zの音を発音するときの口の形はsの音と同じ！
摩擦と振動を感じながら発音しましょう。
- 唇は？sの音と同じ
- 舌は？sの音と同じ
- 声帯は？震える(有声音)
- 息は？sの音と同じ
口の形、舌の位置はsと同じ！
声帯を使って喉を震わせながら歯の方へ柔らかく空気を送り込む
喉に触れて震えを確認しながら、長めに「zzzzzzzzzz」と空気を送り込んで練習しましょう。
発音練習③a(short A)の発音
次はa(short A)を紹介します。
こちらも比較的簡単ですが、日本語の「ア」とは違う音。
簡単ですが、できるようになればかなり印象が変わります。
- 唇は？大きく開く。少しあごを下げます。
- 舌は？前方の低めの位置
- 声帯は？震える(有声音)
舌は低めの位置。
口を大きく開いて少しあごを下げます。
喉にスペースをつくるイメージで「a,a,a,a,a..」と繰り返し発音してみましょう。
フォニックスを使った学習例
- 音を一つずつ学び発音の仕方を頭で理解
- 丁寧に発音
- 学んだ音が入った単語で練習
- スクリプトのある音声教材でリスニング
- スクリプトを見ながら音読
フォニックスで正しく発音できる音を増やしていけば、リスニングのとき聞き取れる音も増えるはず。
音読をするときに学んだ音を思い出しながら発音してみると復習になりますね。
トレーニングのポイント。リスニング・音読と掛け合わせて効率よく発音力アップ！
- 顔全体・喉・お腹を使って一つずつ丁寧に発音する
- 完璧に覚えようとしない
- リスニング、音読と掛け合わせて効率よく発音力アップ！
フォニックスで発音を良くするためのトレーニングのポイントは、音の出し方を論理的に理解した上でとにかく口を動かすこと。
あくまで発音改善が目的なので、ルールを完璧に覚える必要はありません。
覚えようとすると挫折してしまうかも…。
気持ちをラクに。
口や舌のトレーニングとして、発音練習にフォーカスするのが良いと思います。
他の教材でのリスニングや音読と合わせて、少しずつ理解を深めていけば大丈夫！
フォニックスはこれを見て勉強する！本・マンツーマンレッスンなど
フォニックスの学習に役立つ本やWebサイトの一例をご紹介します。
おすすめは、日本人のために考案された「あいうえおフォニックス」の学習本。
2020年4月24日現在、Amazonベストセラー1位です。(英語の発音カテゴリ)
書籍
＼おすすめ日本人に理解しやすいメソッドで楽しく学ぶ／
日本人に理解しやすいようにひらがなで覚えられるよう考案された「あいうえおフォニックス」。
かわいいイラストとわかりやすい解説、98本の動画(QRコードからアクセス)で楽しく学べる教材です。
＼大人向け発音トレーニングブック／
フォニックスを使った大人向けの発音トレーニングブック。
わかりやすい解説と練習問題で効率よく発音練習ができます。
Webサイト
The University of Iowa Sound of Speechでは、動くイラストで口の中の動きを確認できます。
舌がどこにあるか、喉が振動しているか、唇が閉まっているかなど口の中の動きに注目しやすいです！
(※Adobe Flash Playerが必要)
マンツーマンで練習したい人にはkiminiのオンラインレッスン
学研のオンライン英会話「kimini」の「発音コース」でフォニックスを使ったマンツーマンレッスンが受けられます。
オリジナル教材に沿って練習し、講師に発音を丁寧に見てもらえます。(全45レッスン)
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kiminiの発音コースの体験記事も書いているのでよろしければご覧ください。
フォニックスできれいな発音を身に着ける
フォニックスを使った発音練習は、大人がきれいな発音を身に着けるための近道。
まずは２，３個の音をサラッと確認して発音してみてはいかがでしょうか。
簡単そうだなと思うものでも良いし、自分が苦手な音からでも。
それだけでも新たな発見があると思います！
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アメリカのコミカレで英語やり直し中です。
英語の発音や勉強法についてのおすすめ記事もご覧ください。
